「ガッチャーン。」
台所の方からガラスのわれたような音がしました。電気も消え、真っ暗な中で、子ども用の服を入れている軽いタンスが倒れているのが見え、そこでねているのはお姉ちゃんだと気づきました。すると、お父さんがタンスを上げ、お姉ちゃんが出て来たので、ほっとしました。それから、学校の運動場にひなんしました。
「おばあちゃんの家を見に行こうか。」
と、お父さんが言い、二人で走り出しました。板宿を過ぎてから、もう走れなくなりました。屋根かわらが落ちていたり、たおれてきそうな家もたくさんありました。おばあちゃんと、お母さんのお姉さんと二人くらしだったので、余計に心配になりました。けむりくさいにおいもだんだん強くなってきました。もうすぐで、おばあちゃんの家という所で、ぺっちゃんこの家がありました。そこのおばあさんが泣きながら、
「むすめを助けてください。お願いします。」
とさけんでいました。私は、助けようとは思わず、そのまま通り過ぎようと思っていました。すると、お父さんが、
「これ持っといて。」
と、一言言ってから、私にジャンパーを投げて、ぺっちゃんこになった山みたいな家に上がっていきました。私は、ふさがった道の真ん中でつっ立っていました。
「おばあちゃんたち死んでたらどうしよう。死なないでよ。お願い。」
と思いながらも、どこかで、
「知らない人なんか助けなくてもいいのに。おばあちゃんたちを先に助けてよ。」
と思っていました。すると、なみだが急にぽろぽろと出てきました。いつもだったらすぐになみだをふくのに、人にもじろじろ見られているのに、全然気にしていませんでした。
「見つかったぞ。」
と言う知らないおじさんの声で、なぜかうれしくなりました。お父さんが出てきて、うれしくてほっとさいました。
東日本の大震災は、ありえない規模の被害となっている。
原発の問題はいまだ解決の様子はない。
被災し避難されている方々、救援活動をされている方々、原発の現場作業にあたっている方々、…極限の中にいる方をどうか守ってほしい。
地震と津波は天災であるが、人災と思われるものが多い。私たちは弱さやエゴをもつ者で、このような惨事では、その弱さやエゴがあらわにされる。冒頭の作文は阪神淡路大震災のとき5年生の子が書いた作文だ。「知らない人なんか助けなくてもいいのに。」と思う自分を知りぽろぽろ涙を流し、でも大切なことに心打たれた経験が書かれていた。助けに行ったおばあちゃんは助かったが、その家は火災で全焼した。しかし、作文には「すっかり焼けてしまったおばあちゃんの家、思い出だけは焼けませんでした。私は大人になっても忘れないと思います。」と書かれていた。自分の弱さやエゴを見せつけられても、そこから立ち上がる力が与えられると信じている。
この国の政治や経済・産業や、人の価値観を問い質し、国が変わる、変わらざるをえない”とき”となるだろうか。この震災でも暴動や略奪が起きない国、世界にない国民性がありながら、諸外国に容易く翻弄される国、…どうか今極限にある人を救ってほしい。
これだけの犠牲が出たのですから、ちょっとくらい何かが変わってもらわないと困りますね。
返信削除日本に容赦ない諸外国がちょっと手加減してくれるといいのですが・・・
そこまで悪いことはせんだろう。そこまでデタラメではないだろうという電力会社や役人に対するぼんやりした信頼感も完全になくなってしまいました。
阪神・淡路大震災後、明確な意思をもって生き方を変えられた方がいます。
返信削除変わらなくてはいけませんね、私自身も、社会も。
本当に諸外国さん、ちょっと手加減してください。円高なんてヒドイ。義援金より経済的手加減の方が…甘いか。
ハイパーレスキューが大好きな子がいます。私も大ファンになりました。自衛隊もさすがと思います。簡易の橋をすぐさまつくったりお風呂を設置したり…現場で立ち向かっている人々は本当にすごい。
いろんな現場で役に立つスキルを持っている人はカッコいいね。
返信削除ご承知のように、私の教員スキルは結構低めですが、その他のスキルで何とかカバーしています。
電気工事、大工仕事、野営の術、…かっこいいですよね。
返信削除階段がきつくなっている私は悲しいですが、いや登るぞ、という気持ちをなえさせないようにしたいです。
昨日は、カレエの煮付けに挑戦しました。ネットでレシピを出し、まずまずのできでした。新しいこと、思いがけないこと、そんな事柄に向かう気持ちを持たなければ…。
Saltさんのスキルは、私からすれば羨ましいくらい。
教員なかまでは評価しかねるだけでしょう^^